人が人を思う証
一足の靴下を買うことにも、未来を変える力があります。
CARE認証は、製品やサービスがつくられる過程で
労働環境や自然環境に適切な配慮がされているかどうかを、
目に見えるかたちにできる世界初の取り組みです。
安全に働いて公平な報酬を受け取る。持続可能な地球で安心して暮らす。
そんな当たり前であるはずの状態が、当たり前になる社会へ。
誰もが人の未来を思う日常を、世界中へ。
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労働環境も、自然環境も。
働く人を守ることと自然を守ることには、
切っても切り離せない深い関係性があります。
どちらにも目を凝らし、これまでは見過ごされがちだった
対象や範囲まで細やかに評価します。 -
靴下から都市まで。
衣服やスマホ、レストランやホテルのような日用品やサービス、
ビルや公園のような都市インフラにいたるまで。
CARE認証は、企業単位ではなく製品やサービス単位で
取得できる世界で初めての認証マークです。 -
その先の先にも。
私たちの認証は、目の前にある企業だけにとどまりません。
たとえば商品やサービスを提供する企業の先々にある途上国の工場や畑で働く人々など、世界各地の間接的なサプライチェーンにまでさかのぼり評価します。
数えきれないほどの目で。
企業の取り組みを評価するために導き出した10個の指標に基づき、
国連や世界各国の報告書による地域・性別・年齢・教育別のデータ、
様々なSNSからリアルタイムに取得したデータなど、無数の情報を緻密に評価。
算出した評価は、第三者の機関や委員会などを通して正当性を証明します。
地球を働きやすくしよう。
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1. 環境や条件を公平に。
立場の弱い児童や移民の労働、自由な意思のない強制労働や超過労働、低賃金や失業の問題など、あらゆる人に公正な労働が与えられているかを多様な観点から見定めます。
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2. 安全と健康を当然に。
働き手の安全や健康を損なうような労働環境はどの国にも多く存在します。身体はもちろん、気持ちまで健やかに働ける環境づくりができているか、先進国や途上国を問わず精査します。
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3. 人権をあらゆる人へ。
性差における年収や待遇の格差、民族間における先住権の侵害など、どんな人も本来持っている権利や尊厳が労働によって奪われないように、労働環境の整備や意識改革に取り組む企業に光をあてます。
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4. 経営に社会倫理を。
世界全体の国内総生産(GDP)の約5%に相当するといわれている汚職金。既得権益に捉われず、働く人が自由に声を上げることができる社会で経営が行われているかどうか、企業の公正な姿勢を見つめます。
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5. 医療と教育を誰にでも。
私たちが当たり前のように思っている清潔な水、病院、学校といった地域インフラにアクセスできる労働環境が整えられているか、働き手の暮らしにまで目を向けます。
地球を暮らしやすくしよう。
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1. 限りある資源を大切に。
私たちの生活を支える石油や天然ガスは枯渇資源と呼ばれ、地球上に限られた量しか存在しません。将来の枯渇を見通し、再生可能エネルギーへのシフトや資源消費の効率化に取り組んでいるかを見定めます。
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2. 健やかな地球を次世代へ。
大気中に放出される汚染物質や水質汚染は、環境を破壊するだけでなく、私たち人間の健康にも重大な被害を及ぼします。これらを削減する活動にどれだけ励んでいるかを精査します。
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3. 気候変動を最小限に。
地球温暖化は、気温上昇だけでなく地球全体の気候を大きく変える気候変動を引き起こし、自然環境や人間の暮らしに様々な影響を及ぼします。二酸化炭素を始めとした温室効果ガスの削減を推進する企業に光をあてます。
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4. 大自然を豊かなままで。
深刻な水不足に陥っている地域が、世界で年々増え続けています。河川、森林、農作地といった天然資源が失われないように配慮して生産活動を行っているかどうか、企業の姿勢を見つめます。
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5. 安全をどんな生き物にも。
世界で数万種の生物が絶滅の危機にあるといわれています。人間の健康を損なうような環境汚染を行わないことはもちろん、各地の生態系を破壊する開発を行っていないか、隅々にまで目を向けます。
たとえば、たった一枚の
Tシャツのために、
- HUMAN RIGHTS
- ENVIRONMENT
HUMAN RIGHTS
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10.1時間の労働が、不公正かつ基準の守られない
環境で行われています。 -
9.8時間の労働が、安全と健康が危険にさらされた
環境で行われています。 -
7.2時間の年間労働が、人権が危険にさらされた環境
で行われています。 -
13.2時間の労働が、社会的に適切に保護されない
環境で行われています。 -
5.5時間の労働が、病院や学校などのインフラが十分
に利用できない環境で行われています。
ENVIRONMENT
- 6.63平方メートルの森林が、失われています。
- 8.89平方メートルの農地が、失われています。
- 102リットルの淡水が、消費されています。
- 2.24 kgのバイオマス資源が、消費されています。
- 3.52 kgの化石燃料が、消費されています。
- 1.02 kgの鉱物資源が、消費されています。
- 16.6 kgのCO2が、排出されています。
CARE認証企業に贈られる信頼の証。
CARE認証を取得した企業には証明書が発行されます。評価グラフの形を写し取ったその企業だけの花をシンボルとし、国内外へその信頼性を示します。
4つのブロッサムによる証明。
認証企業には、達成率に合わせて「人権」「環境」それぞれの評価で「Platinum Blossom」「Gold Blossom」「Silver Blossom」「Bronze Blossom」が付与されます。さらに、「環境」には温室効果ガスの排出量を評価する「Carbon Offset」の証明もあります。花のシンボルは算出したグラフの形に基づいており、大きく花開いたシンボルマークほど指標の数値が総合的に優れている証です。
人も地球も思う素材で。
証明書の紙には、コットン製品の製造工程で出てしまう余った糸や断ち落としの生地を活用したRe-COTTONペーパー(再生木綿紙)を採用しました。CARE認証に関わるものには、隅々まで人や地球にやさしいものを選びたいと考えています。
*Re-COTTONペーパーは、CARE認証を取得している〈プリスティン〉の製品です。
私たちについて
CARE認証は、一般社団法人計量サステナビリティ学機構が運営しています。私たちは人権や自然への取り組みを照らす灯として、社会・環境・経済を包括的かつ客観的に可視化する取り組みを社会に広め、世界経済が真の持続可能性に向けて歩む導きの糸となることをめざしています。
- 運営
- 一般社団法人計量サステナビリティ学機構 The Organization For Sustainametrics
- 設立
- 2023年2月2日
- 事業内容
- プロダクト、サービス単位の人権・ESG評価および認証
- 所在地
- 東京都港区浜松町2丁目2番15号 浜松町ダイヤビル2F
- 代表理事
- 武田秀太郎
共同機構長
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武田秀太郎 九州大学都市研究センター准教授
京大工学部卒、同大学院に専攻主席合格し研究科初の1年飛び級博士取得(エネルギー科学)。ハーバード大学修士(サステナビリティ学)を経て、国連職員。2022年5月より九州大学准教授に着任し、計量サステナビリティ学を提唱する。
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トーマス・P・グロリア ハーバード大学・前サステナビリティプログラムディレクター
LCAに関する米国ISO策定委員、各種論文誌エディターなどを歴任し、現在産業界にLCAを含め環境評価を行うIndustrial Ecology社を立ち上げ代表を務める。
アドバイザー
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伊坪徳宏 早稲田大学理工学術院教授
ライフサイクルアセスメント分野における第一人者。産業環境管理協会 LCA開発課研究員、産業技術総合研究所 LCA研究センター研究員・同 LCA手法研究チーム長、武蔵工業大学准教授、東京都市大学准教授を経て、2013年より同大学教授、2016年より同大学大学院環境情報学研究科長、2022年より同大学総合研究所サステナビリティ学連携研究センター長。2023年4月より現職。
第三者委員会
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久能祐子
Sucampo Pharmaceuticals社CEO、S&R Technology Holdings社CEO、ジョンズ・ホプキンス病院理事ほか。アメリカで自力で成功を収めた女性50名に日本人で唯一選出。
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安田佐和子
株式会社ストリート・インサイツ代表取締役社長。NHK「日曜討論」、テレビ東京「モーニング・サテライトなどのTV番組に出演、日経CNBCやラジオNIKKEIでコメンテーターを務める。
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村井暁子
京都大学客員准教授。世界銀行において18年間組織改革、グローバルタレントマネージメントを率いた。